忍者ブログ
今日の番組に関連する情報をタイムリーに配信
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


 ◇豊田篤志さん(48)

 「試合での勝利を第一としないうちの教室では、技術や能力に関係なく、子どもたちみんなが主役なんです」

 自らは国体に5回、全日本空手道選手権に3回出場し、ベスト16入りも。県空手道連盟から打診され、20代だった1986年、益田市民体育館を練習場所に道場を開設した。自動車メーカー正規ディーラーの営業マンと二足のわらじだった。

 仕事と空手に打ち込むうち、国体など大会での勝利や、型での審査員の評価など、「試合向け」の指導に対し「何か違う」と感じ始めた。道場に通う子どもたちには、「大きな大会で優勝したい」と考える子はほとんどいなかった。「強い選手の育成のためには、わずかな人数を集中的に強化すればいい。そうなると、他の子は置いて行かれてしまう」

 子どもたち全員が人間として成長してほしい。94年に連盟を脱退し、再出発した。97年には保護者らの協力も得て市内に道場「高津武道館」を建設。国内外の大会にも出場するが、小学生で入門後、高校生まで一度も大会に出場していない練習生もいる。「目的や動機はそれぞれ。それでいいんです」と笑う。

 長く続ける座禅や夏キャンプなどでは、極力子どもたちの世話をせず、自立を促す。最近の子どもは人間関係がうまく築けず、ストレスに弱くなったと言われる。そこに武道の必要性を感じる。「人としての優しさを併せ持つ本当の強さを身につけてほしいんです」。武道家らしい相貌が和んだ。【江田将宏】

………………………………………………………………………………………………………

 ■人物略歴

 総合武道場「高津武道館」館長、師範。島根日産自動車の益田営業所長。趣味は仕事前の山登りや読書。



12月25日朝刊





(この記事は島根(毎日新聞)から引用させて頂きました)



集客

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック