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 【ロンドン=木村正人】欧州債務危機への対応をめぐり、英仏関係が険悪化している。自国国債が最上級格付け「トリプルA」を失う瀬戸際に立たされるフランスの閣僚や中央銀行総裁が、「英国の経済や財政はわが国より悪い。格下げがふさわしいのは英国の方だ」と相次いで発言。英国が「容認できない」と仏側に正式に抗議する事態に発展している。



 10月の欧州連合(EU)首脳会議で、サルコジ仏大統領がキャメロン英首相に「英国が欧州単一通貨ユーロの悪口を言うのは聞き飽きた。黙っていてくれ」と発言。今月の首脳会議では独仏主導のEU新基本条約制定にキャメロン首相が拒否権を行使し、拘束力の弱い政府間協定に格下げされたため、英仏首脳は口も聞かなくなったとされる。



 もともと英中銀イングランド銀行のキング総裁が公にユーロの健全性を問題視し、オズボーン英財務相がフランスの財政状況をギリシャに例えたことが仏側をいたく刺激したようだ。



 フランスのトリプルAが風前のともしびとなる中、バロワン仏経済・財政・産業相が「英国の経済は憂慮される」と語り、仏中銀フランス銀行のノワイエ総裁も「英国はわが国より財政赤字や政府債務が多く、インフレ率が高く、成長率は低い。格付け会社は英国を心配すべきだ」と主張。



 さらにフィヨン仏首相まで「英国はフランスより借金漬け」と発言したため、クレッグ英副首相が16日に抗議すると、同首相は「格付け会社は一貫性を欠いていると言いたかった」と強弁した。



 この日、欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは仏国債の長期信用格付けの見通しを引き下げていた。



 来年の仏大統領選で再選を期すサルコジ大統領にとり国債格下げは死活問題。フランスの過剰反応はストレスの裏返しでもある。



 英紙フィナンシャル・タイムズは「金融危機にでもなれば英仏は一蓮托生(たくしょう)だ。双方の閣僚は発言する前によく考えてみることだ」と苦言を呈している。





(この記事は海外総合(産経新聞)から引用させて頂きました)



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