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【衝撃事件の核心・ナニワの事件簿2011】 平成23年も大阪では、尊い命が奪われる事件が相次いだ。堺市では裕福な高齢者が殺害され、現金などを奪われる強盗殺人事件が年末にかけて連続発生。別事件で服役後、仮釈放されていた男が関与を自供し、大阪府警が裏付け捜査を進めている。夏には大阪市内の公園で、人の遺体の一部が入った一斗缶が見つかり、約5年前の殺人事件で男が逮捕される事態に発展。また乳幼児の虐待事件は止まらず、幼い命が奪われるケースもあった。



 ■つながった2事件



 堺市で起きた連続強盗殺人事件は11月5日午後、堺市南区の主婦、田村武子さん(67)が自宅を出たところから始まった。



 田村さんは、自宅近くのショッピングセンターで連れ去られたとみられ、翌日、田村さんのキャッシュカードで現金5万円が引き出されていた。



 その後、堺市内で見つかった田村さんの乗用車には血痕が残されており、市内の山中では所持品が発見され、府警捜査1課は南堺署に捜査本部を設置した。



 12月1日には田村さん宅から約10キロ北の堺市北区で、象印マホービン元副社長、尾崎宗秀(そうしゅう)さん(84)が自宅で殺害された。



 自宅にあった現金約70万円がなくなっていたほか事件当日、不審な男が尾崎さんのカードを使用していたことが、近くの農協支所の防犯カメラで確認された。



 両事件は当初、別々に捜査されていたが、12月上旬に府警にもたらされた情報をきっかけに、関連性が浮かび上がった。



 仮釈放されている男が出所の分からない多額の現金を所持-。情報をもとに府警は12月6日、8年前の放火事件で実刑判決を受け服役後、仮釈放されていた西口宗宏被告(50)=窃盗罪で起訴=を窃盗容疑で逮捕した。



 西口被告は以前、尾崎さんと親しくしていたほか、田村さんが失踪したショッピングセンター周辺に住んでいたこともあった。



 さらに、事件に関係する現場周辺では、西口被告に似た男や西口被告が使っているのに酷似したミニバイクが確認された。



 両事件へ関与した疑いが強まる中、12月13日夜、西口被告が自供。2つの事件はついにつながった。



 なぜ、西口被告は2人の命を奪ったのか。府警は両事件の裏付け捜査などを進め、事件の全容解明を目指している。



 ■謎の一斗缶出現



 誰が、いつ、何のために放置したのか。8月、大阪市天王寺区の東高津公園やその周辺で発見された一斗缶は、2人分の遺体の一部が入っており、さまざまな憶測を呼んだ。



 見つかった一斗缶は計3個。いずれも表面がさびるなどしており、長い年月が経過していることをうかがわせた。さらに、中の遺体の一部は、平成18年4月の日付の新聞紙に包まれていた。



 また、DNA型鑑定の結果、遺体の2人は親子関係にあることが判明。府警が5年前の親子の失踪事案などを洗い出した結果、公園近くに住む無職の藤森康孝被告(57)が浮上、8月22日に死体遺棄容疑で逮捕した。



 遺体は藤森被告の妻=当時(46)=と長男=当時(21)=だった。



 逮捕当初は否認していた藤森被告だが、最後には一斗缶遺棄の経緯を詳述した。それによると、18年4月ごろ、妻子の遺体を切断し、一斗缶4個に分けて入れ、密閉。勤務先の製薬会社や自宅でずっと保管していたという。



 だが、自身の入院が決まった今年7月、「入院中に一斗缶の存在がばれる」と思い、捨てることを決意。4個をバラバラの場所に放置したという。4個のうち1個は、後にごみとして回収されていたことが明らかになった。



 「妻と長男の殺害について第三者が関わったということはあり得ない。妻と長男が殺し合いをしたということでもありません」



 「残ったのは私だけとなりますが、今は『2人が亡くなった経緯について詳しく説明できず困っています』としか言いようがありません」



 死体遺棄罪での起訴後、妻子を殺害したとして殺人容疑でも再逮捕された藤森被告。だが、殺人容疑については否認を貫いたまま起訴された。



 多くの謎に包まれた一斗缶事件。真相解明の場は法廷に移された。藤森被告が何を語るのか。注目される。



 ■止まらない虐待



 今年も相次いだ虐待事件。関係機関の連携不足などでサインが見落とされ、幼い子供が命を落とすケースもあった。



 大阪市住之江区の自宅で、生後3カ月の長男をベビーバスに沈めるなどして溺れさせ死亡させたとして、大阪府警は6月、傷害致死容疑などで父親の阿部裕之被告(22)=傷害致死罪などで起訴=を逮捕した。



 事件前、長男は骨折などで一時入院していたが、病院側は虐待の可能性を認識しながら児童相談所(児相)には通告していなかった。病院側は「結果的に判断が甘くなってしまった」と釈明した。



 9月には大阪府門真市で、生後3カ月の次女に暴行を加え、死なせたとして傷害致死容疑などで父親の無職、藤山郁弥(ふみや)被告(26)=傷害致死罪で起訴=が逮捕された。



 次女は1月下旬に未熟児として生まれて入院。両親がほとんど面会に来ないため、入院先の病院が児相に通告していたが、児相は虐待の危険性は低いと判断していた。



 大阪市西淀川区では8月、小学2年の長男(7)に投げ飛ばすなどの暴行を加え、死なせたとして傷害致死容疑で継父の無職、森田勝智被告(44)と実母の良子被告(29)=いずれも傷害致死罪で起訴=が逮捕された。



 やせ細った長男の体には、多数のあざやたばこを押しつけたような痕などがあり、2人は日常的に虐待を加えていたとみられる。



 長男について、良子被告は児相の児童福祉司に育児ストレスがあることを相談。「何度言ってもわからないときは手を出すこともある」と話していた。



 さらに、学校側も長男のおでこのあざについて児相側に連絡していたが、誰も長男の命を救うことはできなかった。





(この記事は社会(産経新聞)から引用させて頂きました)



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