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タブレットやスマートフォンの登場でノート PC は不要になると思っている人は多いだろう。昨年、故 Steve Jobs 氏が iPad 2 を発表した際に、タブレットを「ポスト PC 時代のデバイス」だと評したことは未だ記憶に新しい。だが、タブレットやスマートフォンを所有する一方で、いまもノート PC を頻繁に利用しているという人は多いのではないか。
私はタブレットが完全にノート PC に取って替わるには、まだかなりの時間がかかると考えている。例えば、私の仕事をタブレットでこなそうとするならば、現状では入念な事前の下準備が必要となるのだ。
日常の業務をこなしていく上で、ノート PC の方が生産性に優れていると考えられる理由は、私が思いつくだけでも5つある。これらの点でタブレットが PC に追いついたなら、その時は本当に「ポスト PC の時代」が到来したと言えるだろう。
理由その1:フルサイズキーボード
仕事をしていく上で必要不可欠なものに、フルサイズキーボードがある。たしかに、iPad の仮想キーボードは非常によくできている。だが、フルサイズキーボードで1分間に100ワード以上入力可能なタッチタイピストにとって、仮想キーボードはストレスがたまり、すぐに疲れてしまうものだ。
Bluetooth の外付けキーボードを利用するという手はあるだろう。だが、Bluetooth の設定をしなければならないし、画面が見やすくキーも打ちやすい場所に iPad とキーボードを設置する必要もある。そんなことをするくらいなら、最初からキーボードがついたノート PC を利用した方が楽だ。ノート PC であれば、モニターを開ければ数秒後には OS はスリープモードから復帰し、仕事を開始できる。
理由その2:複数アプリの同時起動
タブレットやスマートフォンでもマルチタスクは可能であるし、同時に複数のアプリを立ち上げることも可能だ。だが、モバイル OS は現状、ユーザーは1度に1つのアプリしか利用しないという前提で設計されているのも事実だ。このため、ノート PC では簡単にできることが、タブレットではできない場合がある。例えば、2つの文書を同時に開き比較しながら作業を進めるような場合がそうだ。また、レポートを書くときに、参考文献を複数開き、それらを引用しながら作業を進めるようなことも、タブレットでは非常に難しい。
理由その3:ディスプレイサイズ
通常、ノート PC の画面はタブレット端末のものよりも大きい。これにより、複数のアプリや文書を同時に開いて複雑なプロジェクトをこなすことが可能になる。外部モニターを接続すれば、さらに大きな画面を利用可能だ。
余談だが、「DisplayLink」が提供する無料のソフトウェア「DisplayLink iPad Software for Windows」を利用すれば、iPad をノート PC のセカンダリディスプレイとして利用することさえできる。接続は無線なのでケーブルは不要。
理由その4:多彩なソフトウェア
スマートフォン/タブレット用の App Store には多くのアプリが並んでいる。このために、デスクトップ用にも多くのソフトウェアが存在し、それらは現状、モバイルアプリよりもフレキシブルだということを忘れてしまいがちだ。ブログ投稿する場合を考えてみよう。ノート PC 上であれば、Photoshop で写真をタッチアップし、Microsoft Word の校正機能で文章のスペルチェックができる。フリーウェアの Irfanview で写真を最適な大きさにリサイズしたら、投稿には Chrome ブラウザーを利用可能だ。これと同じことをタブレット上でするとしたらどうだろう。時間もかかるし、ストレスもたまる。
理由その5:豊富な周辺装置
我々は、ノート PC で豊富な周辺装置や外部デバイスが利用できることを見過ごしがちだ。キーボードやマウスのようなものから、プリンターや外部サウンドカード、それにデータストレージデバイスに至るまで、PC には実に多彩な周辺装置が用意されている。
これに対してタブレットやスマートフォンでは、純正品以外の周辺装置はまだ数が限られている。
ノート PC の方が優れている点は、他にもあるだろう。これらの点でタブレットが PC に追いついたなら、その時は本当に「ポスト PC の時代」が到来したと言える。だが、それにはもう少し時間がかかりそうだ。
(この記事はテクノロジー総合（japan.internet.com）から引用させて頂きました)
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私はタブレットが完全にノート PC に取って替わるには、まだかなりの時間がかかると考えている。例えば、私の仕事をタブレットでこなそうとするならば、現状では入念な事前の下準備が必要となるのだ。
日常の業務をこなしていく上で、ノート PC の方が生産性に優れていると考えられる理由は、私が思いつくだけでも5つある。これらの点でタブレットが PC に追いついたなら、その時は本当に「ポスト PC の時代」が到来したと言えるだろう。
理由その1:フルサイズキーボード
仕事をしていく上で必要不可欠なものに、フルサイズキーボードがある。たしかに、iPad の仮想キーボードは非常によくできている。だが、フルサイズキーボードで1分間に100ワード以上入力可能なタッチタイピストにとって、仮想キーボードはストレスがたまり、すぐに疲れてしまうものだ。
Bluetooth の外付けキーボードを利用するという手はあるだろう。だが、Bluetooth の設定をしなければならないし、画面が見やすくキーも打ちやすい場所に iPad とキーボードを設置する必要もある。そんなことをするくらいなら、最初からキーボードがついたノート PC を利用した方が楽だ。ノート PC であれば、モニターを開ければ数秒後には OS はスリープモードから復帰し、仕事を開始できる。
理由その2:複数アプリの同時起動
タブレットやスマートフォンでもマルチタスクは可能であるし、同時に複数のアプリを立ち上げることも可能だ。だが、モバイル OS は現状、ユーザーは1度に1つのアプリしか利用しないという前提で設計されているのも事実だ。このため、ノート PC では簡単にできることが、タブレットではできない場合がある。例えば、2つの文書を同時に開き比較しながら作業を進めるような場合がそうだ。また、レポートを書くときに、参考文献を複数開き、それらを引用しながら作業を進めるようなことも、タブレットでは非常に難しい。
理由その3:ディスプレイサイズ
通常、ノート PC の画面はタブレット端末のものよりも大きい。これにより、複数のアプリや文書を同時に開いて複雑なプロジェクトをこなすことが可能になる。外部モニターを接続すれば、さらに大きな画面を利用可能だ。
余談だが、「DisplayLink」が提供する無料のソフトウェア「DisplayLink iPad Software for Windows」を利用すれば、iPad をノート PC のセカンダリディスプレイとして利用することさえできる。接続は無線なのでケーブルは不要。
理由その4:多彩なソフトウェア
スマートフォン/タブレット用の App Store には多くのアプリが並んでいる。このために、デスクトップ用にも多くのソフトウェアが存在し、それらは現状、モバイルアプリよりもフレキシブルだということを忘れてしまいがちだ。ブログ投稿する場合を考えてみよう。ノート PC 上であれば、Photoshop で写真をタッチアップし、Microsoft Word の校正機能で文章のスペルチェックができる。フリーウェアの Irfanview で写真を最適な大きさにリサイズしたら、投稿には Chrome ブラウザーを利用可能だ。これと同じことをタブレット上でするとしたらどうだろう。時間もかかるし、ストレスもたまる。
理由その5:豊富な周辺装置
我々は、ノート PC で豊富な周辺装置や外部デバイスが利用できることを見過ごしがちだ。キーボードやマウスのようなものから、プリンターや外部サウンドカード、それにデータストレージデバイスに至るまで、PC には実に多彩な周辺装置が用意されている。
これに対してタブレットやスマートフォンでは、純正品以外の周辺装置はまだ数が限られている。
ノート PC の方が優れている点は、他にもあるだろう。これらの点でタブレットが PC に追いついたなら、その時は本当に「ポスト PC の時代」が到来したと言える。だが、それにはもう少し時間がかかりそうだ。
(この記事はテクノロジー総合（japan.internet.com）から引用させて頂きました)
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