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 《ボクサー人生のスタートは他の女性と同じ。あくまでもダイエットとストレス解消目的だったのだ》



 助産師で、WBC女子世界ライトフライ級チャンピオン。2つの顔を持つ彼女の自伝『走れ!助産師ボクサー』(NTT出版)が30日に発売される。当日は、7回目の防衛戦の日でもある。忘れられない日になるだろう。



 自伝では、普通の助産師が軽い気持ちで始めたボクシングにハマり、チャンピオンになり、6度の王座防衛を果たすまでの成長の過程が綴られている。



 《片足を女性だけの世界に突っ込み、もう片方を男性に限られていた世界に突っ込んでいる私》



 極端なまでに相反する世界。命の誕生を助ける助産師にとって、時に殺意に近い闘争心で闘い合うボクサーとは、どんな存在なのか?



 「ボクシングで命の削り合いをしたいのではなく、勇気を持って強い相手に挑む姿が魅力なんです。相手に勝つというよりも、“自分”に勝つためにやっています。常に自分と対話して、自分を見つめ直して挑戦していくのが面白さでもあります」



 よく「どちらかに集中しようと思わないのか?」と聞かれるそうだが、「両方好きだから選べない」。むしろ両立することで、メリットもあるのだという。



 「助産師は“人のため”、ボクシングは“自分のため”にやっているので、バランスがいいんです」



 そんな2つの顔を持つ彼女の1日は忙しい。朝6時のジョギングに始まり、8時前には病院に出勤。午後6時過ぎまで働き、午後8時から3時間、ジムで練習に励む。寮の部屋に帰るころには日付が変わっていることが多い。ハードな生活。でも続けるだけの理由がある。



 「練習も試合も辛いけど、応援に来てくれた方とつながりを持てたり、いろいろな経験ができるので、ボクシングから与えられることはたくさんあるんです。つらい経験すらも、ボクシングをやっているから得られるものですしね。乗り越えて得るものが大きいからこそ、続けられるんです」



 目標もある。



 「女子ボクシングを“なでしこジャパン”のように人気スポーツにしたいんです。いつか脚光を浴びる時代がくると信じています。来年のロンドン五輪で金メダルを取る選手が出ることは、私にとっても夢ですね」



 ロンドン五輪の女子ボクシングといえば、「南海キャンディーズ」の山崎静代も出場を目指している。



 「彼女がワタナベジムで練習しているのをよく見かけます。芸能人として注目を浴びるためではなく、本当に真剣に練習をしていますよね。彼女も私と同じように二足のわらじでやっているので、共感するところがあります。きっと彼女も、『仕事は忙しいけど、もっと練習したい』『もっと強くなりたい』という葛藤と戦いながらやっていると思うんです。頑張ってほしいですね」



 仕事とボクシングに明け暮れる日々。だが、もちろんプライベートの目標もある。



 「仕事で赤ちゃんを抱っこしていると、私も赤ちゃんが欲しいって思いますよ」



 理想のタイプは、“坂本龍馬”だそうだ。



 「常に挑戦していたし、人を動かす信念や情熱がありましたよね。そういうものを持っている人に惹かれるし、自分もそんなふうに信念を持って生きていきたいです」



 やはり自分よりも「強い人」がいいのか? と聞くと、「いいえ、強くなくてもいいです」と笑顔を見せた。自伝には、理想の夫婦についてこんなことを書いている。



 《誰でもみんな歳を取るし、いつかは最期の時を迎える。その時に寄り添える夫婦って、本当にいいなって思うのだ》



 7回目の防衛戦は東京・水道橋の後楽園ホールで行われる。



 「気がつけば7回目といった感じですね。年齢を考えると、できる試合数は限られているので、いい内容で勝ちたいと思います」



(ペン・加藤弓子 カメラ・大山実)



 ■とがし・なおみ 1975年7月31日生まれ、36歳。東京都出身。ボクシングWBC女子世界ライトフライ級チャンピオン、助産師。日本ボクシングコミッション(JBC)が女子ボクシングを正式に認定後の2008年7月に韓国で行われたWBC女子世界ライトフライ級暫定王者決定戦で勝利。日本で最初の女子世界王者となる(当時暫定、後に第5代正規王者に昇格)。戦績は9戦8勝(4KO)1分。都内の総合病院に助産師として勤務している。

(この記事はエンタメ総合(夕刊フジ)から引用させて頂きました)



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