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--平成13年4月、大阪府警生活安全部長に着任しました
後藤 着任後の6月に大阪教育大付属池田小学校の児童殺傷事件が発生。子供の安全を守るために、「大阪府安全なまちづくり条例」を府議会で成立させてもらいました。学校や公園などで子供を犯罪から守るため、学校や自治体などと防犯対策を講じようという内容です。
--今では多くの学校でカメラや警備員が配置されるなど、防犯対策も進みました
後藤 「地域に向けて開かれた学校」もこの事件を契機に見直さざるを得ないものになった。昔は学校で事件が起きるとは誰もが考えもしなかったけれども、実際に子供に対して悪意を持っている人間がいた。あの事件を教訓に対策は進められていると思う。
-大阪府警時代から「子供の安全」に取り組み、昨年末に「法律家が書いた子どもを虐待から守る本」を出版しました
後藤 児童虐待の現状を多くの方に知ってもらい、一人でも多くの子供が救われる対策を取っていくことを伝えるために書きました。被害の現状のほか、子供を救うにはどうすべきか提言もしています。
--出版したきっかけは
後藤 警察庁時代から子供や女性に対する犯罪が一番大きな問題だと強く感じていました。弁護士になってからもライフワークとして取り組み、資料集めから出版までに数年かかりました。実例を調べる度にやり切れない思いがこみ上げましたが、ひどい状況を多くの人に知ってもらいたいとの一心でした。
--子供に対する虐待が後を絶たないのはなぜでしょうか
後藤 被害者は最も愛されるべき子供であり、しかも加害者は親。これは決して許されない犯罪です。子供への暴力のほか、ネグレクト(育児放棄)も増えている。原因として、核家族化と近所づきあいがなくなったことが大きいと思う。また離婚などで一人親の家庭が増えてきた。親もストレスを抱えている場合もあり、1人で子供を育てている母親に対する経済的支援なども必要です。
--国内の虐待に対する取り組みは遅れている
後藤 私が警察庁にいた10年ごろから虐待、ストーカー、DVが大きな社会問題になってきました。長年、警察には「民事不介入の原則」がありました。特に家庭内の妻や子供に対する暴力には、警察は立ち入るべきでないという誤った考えがあり、消極的な対応に終始していました。
--その後法整備がすすめられましたが、まだ不備があり、本では具体的に提言をされています
後藤 児童虐待防止法と刑法の改正です。虐待が疑われる家庭に児童相談所職員が行く場合には、法律上は強制的な立ち入りも可能とされていますが、そのための煩雑な手続きは削除するべきです。今のままでは全体的に不十分なので児童虐待防止法の改正が必要です。
--刑法の改正とは
後藤 虐待で子供を殺してしまう親に対する刑罰をもっと厳しくするべきです。虐待致死、虐待傷害罪を作り、特別に重い刑罰を科すべきです。親に虐待で子供を殺したり、傷つけることを思いとどまらせる効果はあると思います。(聞き手 池田祥子)
(この記事は社会(産経新聞)から引用させて頂きました)
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