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■景気が悪いのに明るい欧州人、裕福なのに満足しない日本人
ギリシャやイタリア、スペインなど、前回と前々回の2回にわたってご紹介したユーロ危機は、まだまだ危ない経済状況が続いている。世界的な格付会社のスタンダード&プアーズは、欧州の大手金融機関の格付を1~2段階下げる方向で検討している。
そんな厳しい経済状況の中でも、庶民たちは日々の生活を愉しんでいるようだ。毎日デモが続くギリシャでも、街のカフェをのぞけば、初老のおじさんたちがバックギャモンに乗じてたり、イタリアでも、街の広場にたむろして、カルチョ(サッカー)話に華を咲かせている。どんなに厳しい状況でも、日々の暮らしを愉しもうという彼らの意識は、昔から変わらないようだ。
一方日本では、欧州各国に比べて、格段に裕福な生活を送っているというのに、まだまだ満ち足りず、現状に不満を抱く人も多く、相変わらずバッグや靴など高級ブランド品や高級外車に目がないようだ。
なぜ日本人は、交通手段や住宅もそれなり発達して便利になり、教育や医療などの社会保障も充実して、日々の生活には困らないはずなのに、毎日満ち足りず、もの足りないと思うのだろうか。
それはひとえに、生活は裕福なのに、心に余裕がないからである。現在の日本では、先行き不安になるのは当たり前かもしれない。まだまだ続く福島原発の放射線問題や経済の停滞、そして危機的な国家財政、将来の見えない年金不安など、暗くなるような問題が山積しているからだ。
しかし、ユーロ危機や格差デモを見るまでもなく、それは欧米でも同様で、難問は山積している。
■いまだに“中流意識”の亡霊に悩まされる日本人
特に欧州では、高い失業率に悩まされ、仕事もお金もない人たちが溢れている。ただ、そんな境遇を嘆いたり悲しんだりしても、何も変わらないということで、すべて受け入れた上で、毎日を楽しく過ごす術を知っているのが、日本人と違うところである。
日本人の“中流意識”はかなり以前になくなったと考えられていたが、じつはまだまだ心の奥底に残っており、周りを見てうらやんだりあせったりすることが多いのである。
もともと欧米では中流層など存在せず、富裕層か庶民層のどちらかで、ほぼ9割以上が後者に属している。したがって夏休みなら、富裕層は高級リゾートへバカンスに、庶民層でも田舎の親戚や友人の別荘に泊まり込んで、長いバカンスをとる習慣が上から下までできあがっているのだ。
ただバカンスだからといって、やみくもにお金を使うのではなく、環境のよい田舎で、仕事抜きで普通の生活をおくり、リフレッシュしてくるのである。それがまた、仕事に対する意欲につながっていくというわけだ。
また毎日の仕事も定時になれば、まっすぐ帰宅して、6時には家族と夕食の団らんを囲むというのが通常だ。もちろん残業は基本的になしで、残業をするには、会社の許可が必要になる。
ということは、残業でもなく家にまっすぐ帰らない人は、まず「亭主失格で、悪い父親」というレッテルを貼られるのだ。日本人ならあり得ないことだが、あのちょいワルのイタリア人モデルのジローラモ氏も、「日本のサラリーマンはうらやましい。夕食までに帰れなくても電話1本しなくていいなんて。イタリア人がそんなことをしたら、1回で大げんか、2回で離婚ですよ」とこぼしている。
■まだ実在する! まるでアラブの富豪のような日本の専業主婦
これまで日本人は仕事に生きがいを感じ、家族や趣味は二の次で、定年退職する頃になってやっと、自らの余生をどうやって過ごすか考えるというのが一般的であった。
しかし、経済が停滞して、自分のやりたい職に就けないどころか、職探しに明け暮れる時代に突入する中で、自ずと価値観も変わってきたのではないだろうか。オン(仕事)で苦労する分、オフ(プライベート)で満足するようにしないと、心身のバランスがとれなくなってくる。
バリバリ仕事をしてお金を稼ぐことに集中するより、現在の環境の中でどうやって愉しんで生活していくかを考えれば、心に余裕も生まれてくるのだ。
たとえば『プレジデント』(2011.11.14号)によると、年収が400万円でも、やりくりを上手にすれば、それなりの豊かな生活ができるし、年収1000万円以上でも、散財していれば、金欠でストレスの溜まる生活をおくらなくてはならない。
たとえば、大手マスコミに務めるAさんは、年収1200万円だが、貯金はなんと100万円しかなく、毎月赤字に悩まされているという。
なぜなら、夫婦でカードを持ち、何でも購入するので、毎月の支払が30~40万円になる。クレジットカードはとても便利な決算手段だが、現金より2割以上多く使ってしまうという傾向があるのだ。
つまり夫婦2人で、現金決済より4割以上多く使ってしまっているということになる。さすがに、これではまずいと考えたAさんは、妻に、「現金を渡すので、カードの使用を控えてほしい」といったところ、「限度を考えながらお金を使いたくない」という理由で拒否されたという。
まるで、アラブの富豪が使うセリフのようだが、最近では「やりくり」や「家計簿」という単語は、もはや死語になりつつある。
■「貧乏」「低学歴」「病弱」の3大ハンディキャップを抱えて大成功した松下幸之助
「やりくり」や「節約」などという単語は、庶民層のイメージが強いが、じつは富裕層の人たちほど「やりくり」や「節約」に関心が高く、自分なりの金銭感覚をしっかり持っている。そして、その金銭感覚は、自分の生い立ちや親から影響を受けることが多い。
いちばんよい例として、松下幸之助氏があげられる。幸之助氏の成功の秘訣は、3つあげられる。それはまず、貧乏だったこと、次に学歴がなかったこと、最後に体が弱かったことだ。
こういった逆境を克服するために、企業経営でも「やりくり」と「節約」をモットーとして、大成功に導くのである。「貧乏」「低学歴」「病弱」という3大ハンディキャップを抱えて大成功した人は、幸之助氏以外にあまり見当たらないが、つまり、成功してお金持ちになりやすいのは、これまでお金に縁のなかった人たちなのである。
一方、普通の家庭でお金に不自由せずに育った人は、お金持ちにはなれないことが多い。お金に対して攻めの気持ちになれないことで、成功率も少なくなるわけだ。
ただし、幸之助氏のように「大成功」しなくても、「幸せな気持ち」なることはできる。それは、自分の好きなことを見つけて、とことん追求することだ。
お金持ちの共通点としてあげられるのは、自分が大好きなことを、あまりお金にならなくてもやり通すこと。それによっって、満足感や達成感が得られる。結果ばかり気にしていては、そんな気持ちは味わうことができない。 そんな気持ちを続けていけば、人生に余裕ができて、周りの人たちにも応援されて、いつのまにかお金が貯まっているのだ。
■いちばん危ないのは、年収1000~2000万円のプチ富裕層
実は逆に、お金持ちは楽しいことしかやっていないからこそ、お金持ちになれたともいえるだろう。必死に頑張らなくても、成功への道が開けるということが理解できて、実践できれば、あなたが大富豪になる日も近いかもしれない。
では、普段からお金に対してどんな気持ちでつき合えばよいのだろうか。ここで、お金に関する多くのベストセラーを著している、本田健氏のアドバイスを紹介しておこう。
お金と人との関係は大きく分けて、3つあるという。それはまず「奴隷関係」。お金に振り回されたりしがみついたり、お金が主人で自分は奴隷に成り下がっている関係だ。こんな人は、どんなに稼ぎかよくても、けっしてお金が貯まらないので、いつも赤字でイライラしていることが多い。
2番目は、「お金の主人になる人」だ。一見お金が貯まって幸せそうに見えるが、実は何でもお金で解決できると思い込んでしまい、周りの人や関連会社との摩擦で、ストレスが溜まっている。
最後は、「お金とよい友人になる人」だ。お金を楽しんで稼いで、楽しんで使えるので、どんどんお金が貯まるようになる。
実はほとんどの人が、はじめにあげた「お金の奴隷」になってしまうので、稼ぎがよくても浪費が多くなり、破綻してしまう人も多い。特に1000万円以上稼いでいる人にありがちだが、仕事で忙しく、時間的に余裕がないので、ストレスが溜まり、どっと大きな浪費をしないと気分が収まらなくなる。取り立てて必要のないブランド品を多く購入したり、高級クラブで遊んだり、高級外車を乗り回したり、散財傾向が強くなる。
実は、本当にお金にゆとりができるのは、3000万円以上稼ぐ人たちで、1000~2000万円くらいの中途半端な年収では、万年赤字体質で借金を抱えることが多いのだ。
■大富豪曰く、「日本人は飢え死にを待っているペンギンだ」
1000万円を稼ぐのにあくせくして、ストレスだらけの生活をおくるなら、1000万円以下でもやりくりしながら、好きなことをやって、家族と仲よく暮らすというのが、なによりも幸せだろう。
「お金」の豊かさより、「心」の豊かさを重視することは、実は富裕層の境地と同じなのだ。つまり、お金を持っていなくても、だれでも富裕層の境地に達することができるということが理解できれば、あなたは本当にお金持ちになれるかもしれない。
それには、常に自分自身で「自分にとってお金とは何か? 」と問うて、自分なりの答えを出して、それにもとづいて日々の生活をおくっていなければならない。「お金とは? 」と聞かれて、即答できることこそ、いちばんの富裕層への近道なのだ。
ここで、ある億万長者からの日本人に向けての箴言を紹介しておこう。
「日本人は、まるでペンギンだ。何でも全員揃って、右へ倣えがモットーでやってきたが、もうだめだ。もともとペンギンはトラウマの生き物で、仲間が海でシャチに喰われても傍観して、自分は陸地で飢え死にしてしまう。いまの日本人は、飢え死にを待っている状態だが、それでいいのか! 」
これは元暴走族で、自衛隊にも入隊を断られた札付きのワルだったが、現在はインドネシアのバリ島でいくつもの企業を経営して、優雅な日々を送る大富豪が発したセリフである。さあ、あなたならどう答えるのか? 次回は、この大富豪について紹介していこう。
参考資料:『プレジデント』(2011年11月14日号)、『出稼げば大富豪』(クロイワ・ショウ著 KKロングセラーズ)など
(ビリオネア・リサーチ・グループ)
(この記事は経済総合(MONEYzine)から引用させて頂きました)
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