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■まるで不在…薄暗い社長室



 大阪・中之島。関西電力本店の社長執務室は夏以降、日中に照明が灯されることはまずない。日差しは入るものの薄暗く、「社長は外出中だと勘違いしてしまうこともある」(男性社員)というほどだ。



 関電は19日から、管内の家庭や企業に昨冬比10%以上の節電を要請する。需給が逼迫(ひっぱく)すると思われたお盆時期が猛暑にならず、まさに気温に救われた今夏の節電実績が大口企業7%、小口企業5%、家庭3%だったことを踏まえると、10%以上という目標数字は決して容易ではない。



 「関電自身は節電をしているのか」。一般家庭、産業界から噴出する不満の声もあり、関電はこの夏に続き、今冬も昨冬比20%の節電目標を掲げた。



 社長執務室の消灯もその一環で、エレベーターの稼働台数を半減するほか、照明や空調も制限。さらに本店は室温を例年より3度も低い17度に設定しているため、夕方以降は「想像以上に寒い」(関係者)。



■原発再稼働にこだわる



 東京電力福島第1原発事故から9カ月以上が経過した今も、原子力発電所は再稼働できていない。全国の原発54基中、現在稼働しているのはわずか7基。これらも来春までに定期検査に入り、電力需給がますます逼迫する事態に追い込まれる。



 なかでも発電量の5割以上を原発に依存する関電管内は深刻だ。11基のうち稼働しているのは、高浜3号機(最大出力87万キロワット、福井県高浜町)の1基のみ。法定期限ぎりぎりの来年2月20日まで運転させる方針だが、寒さが厳しいこの時期を火力、水力発電や他の電力会社からの電力融通で乗り切らなければならない。



 こうした先行きが見通せない中ですら、関電は原発の再稼働にこだわる。「将来の安定供給、地球環境問題、経済性の面で原子力は重要」(八木誠社長)として、ガスタービンなど新たな電源設備の導入に否定的な姿勢を崩さない。



■進まぬストレステスト



 「この先、一体どうなるのか。同僚とはこの話ばかり」。関電大飯(おおい)原子力発電所(福井県おおい町)で勤務する男性社員はため息をついた。



 若狭湾を一望する大島半島の先端に立地し、三方を山で囲まれる大飯原発。唯一稼働していた2号機(同117・5万キロワット)が今月16日に定検入りし、全4基が運転を停止した。再稼働を目指し行われたストレステスト(耐性検査)も遅々として作業が進んでない。



 関電は、11基のうち最大出力の大飯3、4号機(118万キロワット)のストレステストの1次評価報告書を提出済み。ただ、国の意見聴取会では質問が次々と寄せられ、当初目標にしていた国が運転の継続・中止を判断する材料となる2次評価の年内提出を断念せざるを得なくなった。



 この社員は話す。「どうすればストレステストに合格なのかはっきりと示されず、どこまでやればいいのか。でも電力を送ると使命感は持っており、今は精いっぱいやるだけだ」





(この記事は経済総合(産経新聞)から引用させて頂きました)



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