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 第54回日本病院・地域精神医学会総会が18日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで始まった。早稲田大学琉球・沖縄研究所の北村毅客員准教授が「戦後沖縄の心象風景―沖縄戦の死者をめぐる記憶」と題して特別講演。米軍基地が存在する沖縄で生活する戦争体験者の癒えない心の傷について、「日々の営みの中で戦場に立ち戻らされることが多くの体験者の内面で起こっている」と語った。

 北村准教授は戦争が絡む死別体験が強烈なトラウマとなっている例が多いことや、居住地、文化、戸籍など沖縄戦による複合的な喪失によって悲嘆が複雑化していると指摘した。

 戦後の経済的な悪条件、家族の分断、コミュニティー破壊、勝者の威圧感に屈服させられる軍事占領下のストレスなどを挙げ「沖縄の人は戦後も強度のストレスにさらされた。戦争のことだけでなく、戦争から派生した問題が心理的影響を長引かせるものとしている」と説明した。

 生活の場が戦場になった沖縄戦の記憶は、呼び起こすものが日常生活の中にあることから「いつ踏んでしまうか分からない地雷のような記憶」と表現。米軍機の騒音を例に挙げ「米軍機の騒音は目の前に立ちはだかる戦争そのもの。沖縄戦のサバイバーにとって心の傷はずっと現在化、現前化され続けてきたのではないか」と述べた。

 沖縄戦と精神障がいの問題についても言及。「戦後沖縄の社会の不安定さの中で、精神障がい者がその社会のゆがみや弱い部分を反映していたのではないか」と語った。

(この記事は沖縄(琉球新報)から引用させて頂きました)



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